クロサギ 1 (1)
![]() |
楽しく世の経済犯罪を勉強できる |
詐欺師同士の戦いを描いた社会派漫画。
主人公は、詐欺師のみを相手に詐欺をする黒鷺。
入念な取材と現実に即したタイムリーなネタを見事に
組み立てて展開する。
対照的に登場人物の人物像や背景は甘い。
安っぽい恋愛話を挿話として入れているが、これも作りは甘い。
が、それも愛嬌と思わせる、甘さを補って余りある詐欺師としての
戯曲には十分な読み応えがあり、コマ割り、場面転換も見事。
新聞の社会面よりもためになる内容まであり、
社会派を自認するなら読んでいて損はない。
![]() |
お金ってと、考えさせられます |
面白いです。読む読書者を大人(知的に思っている人?)に絞っている点と現代の問題点についてタイムリーに取り上げている点は、企画者の発想のよさだと思います。主人公も詐欺師なのでそもそもは悪いのですが、本当に悪いやつから「金」という栄養を吸い上げていくその過程は読み手に爽快感を与えてくれます。詐欺自体の手法についても紙面では細かく書けないので省略している部分が多いと思いますがなるほどと思います。人物設定も非常に面白いです。ゆくゆくはドラマや映画化もあるかもしれません。
ただ、これを読むとお金って怖いなと考えされられます。金を中心に時代が作られ、人間も悪知恵で踊ってきている、そんな時代になってきているのかもしれません。でも、読んで、私もだまされないぞと受身になれますよ!(笑)
![]() |
おもしろい |
非常におもしろいです。
が、お粗末な部分も多々あります。
作者の経験不足というか。
ドラマや映画にはものすごい向いてます、ナニワ金融道みたいに2時間枠でやる感じがいいと思います。今の時勢に合ってる内容ですし、インパクトのある設定、ドラマ化されたら非常に面白くなると思います。
![]() |
さぎ |
法律知識以外は少年漫画のような設定だ。主人公が詐欺師を嫌う動機付けもお粗末だと思う。
![]() |
詐欺を行う側からの視点 |
天才青木雄三氏の傑作『ナニワ金融道』から始まり、田島隆氏の『カバチタレ』など、金融業の原点である金貸しにまつわる世界が人口に膾炙するようになった。その一連の流れではあるが、なによりも『詐欺師の立場』から描いている点で、この作品は興味深い。
自分の家族が詐欺により無理心中してしまい、その中で生き残った少年が、「自分も詐欺師になり」詐欺を行う者たちを、食い物にする詐欺師になると決心する物語。物語の設定では、人を騙し金銭を巻き上げる詐欺師を、白詐欺という。異性をエサとして心と体をもてあそぶのが赤詐欺。そして、人を喰らわずアカサギとシロサギのみをエサとする詐欺師を、黒詐欺という。主人公は、そのクロサギ。題名でもある。
主な内容は、下記の章立てになっている。一般にもありそうで、非常に興味深かった。
@財団融資詐欺
A美容詐欺
B古美術商手形詐欺
C高級外車詐欺
いろいろな手口を、猜疑を行う側からの視点で見ると、事の善悪はさておき、ものごとの考え方が非常にクリエイティヴで柔軟なことに驚かされる。ビジネスも究極の最先端は、法律に記載していないグレーゾーンでどう勝負するかが重要になってくる。詐欺師たちは、人を騙し弱いものをターゲットに狙うから非難されやすいが、より強いものに挑むのであり且つ法律の解釈の狭間を抜けるものであれば、それは逆に賞賛されるべき才能かもしれない。凄く面白い作品だ。映画の『スティング』を思い出させる。


